東洋はり医学会札幌中央支部

 

一期一会

 今年最後の支部勉強会は「奇経」でした。学生の頃は、この「奇経」というものを臨床にどのように役立てていくことができるのかわかりませんでした。使い道がわからないものがテキストに載っていたとしても、興味もわきません。そんなわけで、お恥ずかしながら、試験にパスできる程度の内容を暗記し、通り過ぎました。そう、国家試験が終われば「奇経とはさようなら」の関係だったのです。
 学校を卒業し、本会で勉強を続けていくうちに、「奇経」も「正経」と同じように大切なもの。治療に活用できるものということを知りました。まさしく、あの時別れたはずの方とこんな形で再会するとは・・・という展開です。
 私は、この会に入会して4年になりますが、入会1年目に函館で「奇経」の講義がありました。私は、「何が何でも奇経の講義を受けたい!!」と思っていました。けれども、皮肉なことに、子供の体調不良のため講義には欠席。とても、悔しい思いをしました。「次は必ず出席する!」と固く胸に誓い・・・あれから、3年が経過し、ようやく「奇経」の講義を受けることができました。念願の「奇経」の講義、大変わかりやすい講義内容で、すごくためになりました。
 そして、午後の実技。これがまた感動。私は、稲富先生の実技班でした。どんなものにも「基本の型」があるように、経絡治療にも「基本の型」というものがあります。けれども、臨床で多くの患者さんを施術していくうちに、「基本の型」をもう少し工夫してみたり、時には破ってみたり、離れてみたりということがでてくるのかと思います。しかし、破ったり離れたりといっても、基本が土台に据えられていなければ、ただの我流です。稲富先生は、基本を土台に置いた上で、モデル患者さんに対応したオンリーワン治療を教えてくれました。先生の次の一手に息を呑む。個人個人に合わせたオーダーメイドとはこういうことなんだと目から鱗の実技でした。
 毎月毎月の講義はLIVEだと思っています。その時を逃したら二度と聞けないこと、二度と出会えないことがあるのです。各月の勉強会も一生に一度のことと思ってこれからも大切にしていこうという思いも込めて、私の名前は小さなイチゴイチエで「小苺(コイチゴ)」でした。

小苺

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